Mr.Flat の軽井沢移住計画

軽井沢浄化槽考


2017我が家の浄化槽も合併浄化槽に変更した

それに伴い、色々わかったことがあるので記しておく。

暫く使わなかった別荘の浄化槽は壊れていることが多い

中古物件:要注意!

軽井沢では浄化槽タイプの中古物件を購入すると、浄化槽点検業者と契約する必要があります。
この点検業者から「この浄化槽はもう使えません」と言われることが多い。
不動産屋さんのチェックも不十分なときがあるので要注意。

浄化槽の修理、交換は場所によって費用は大幅に違ってきます。 平地でユンボ(工事車両)が入る場所なら安い。 そうじゃないと大掛かりな作業になる場合があります。 崖とか傾斜地でユンボが入らないところは、手掘り。 浄化槽の持ち込みも、人足をつかって大勢でかかえて持ち込みますから高くなります。 100万超えも普通にあります。
いきなり、それだけの出費がプラスになります。

壊れる原因(想像)

凍結:軽井沢は冬、-10℃をこえて寒くなる。最高で -20℃近くまでさがる。
使われていない浄化槽は、周りの温度と同じになる。
地面の中なので多少暖かいんですが、おそらく凍る。
凍って、タンクを破損する。
我が家のは、ず~っと使っていたのに、大雪が降った年に2つとも割れた。
片方は、毎日お風呂のお湯が流れ込んで居たハズですが、壊れた。
もう1つは、台所に排水だけなので、凍るのも分かる。

今度のは合併浄化槽1つにしたので、両方1つの浄化槽に流れ込む。 それにエアレーションしているので、ちょっとやそこいらじゃあ凍らないと思う。

土圧:最近のは浄化槽の肉厚も増えて丈夫になってきているらしい。
初期のものは、薄くて土圧で壊れるものもあったとの事。
近くに木があれば根も伸びる。
土圧の強い場所は、空にしておくと装置にモロ土圧がかかりますね。 こういう場所では、使わなくても、内圧を上げておくために水とか入れておいた方が良いのかも知れませんが、使ってないと凍る可能性もありますよね。

311以降:揺れなのでしょうか? 地震増えましたよね。
311以降、原因不明で壊れる浄化槽が多いそうです(浄化槽屋さん談)。

浄化槽点検業者の費用

年6回チェックで、24000円/年が軽井沢の相場です。
チェック回数を少なくすると、安くなります。
注意するのは、業者によっては直ぐに汚泥を引き抜くことを進める業者がいます。
汚泥引き抜きは、数万かかります。
汚泥引き抜きを行える業者は軽井沢では一社(太陽プラント)しかありません。

分解するのに一番大変なもの

汚泥が溜まったり、浄化槽が処理する能力を越えて下水が流れ込むと浄化槽の汚泥を一旦引き抜いて、掃除し再度やり直しします。 この時、一番残っているのは「トイレットペーパー」だと言います。
トイレットペーパーも勿論分解できますが、分解能力を越えて使用すると浄化槽の故障につながります。

エアレーションのためのポンプ

合併式の浄化槽は、好気性で運転しますから、ず~とエアレーションする必要があります。 水槽のブクブクのようなものです。
このポンプは定期的にメンテナンスする必要があります。 浄化槽の点検業者さんが見てくれます。
他方で、このポンプは一年中稼働させますが、意外に音が気になる場合があります。 設置場所は寝室から遠い場所が良いです。

以下は、まだ、つくりかけ...

我が家の建物は古く、浄化槽はシングルの腐敗タンク型って奴です。多分。
これが2つも付いている。
ちなみに、我が家のエリアはまだ下水は来ていません。待っても多分、来ない。
予定にもなさそうだ。そういうエリアも多い、特に山の中は。
なので、浄化槽意外に選択肢はない。

この古い浄化槽、電気もなんにもいらない。
契約した検査の業者さんが、半年に1回くらい見に来るだけ。
汚泥の抜き取りもありません。
我が家の利用だと、浄化能力の劣るこの浄化槽でも我が家の敷地を抜ける頃には完全に分解されてクリーンになっているハズだ。超、便利。究極のエコ。
だれもなんとも言わないので、ず~とそれを使い続けてました。
リフォームしたときも、替えなかった。
そういえば、町からのチラシは一度入っていたような気がする。 これからは、合併槽にしてくださいと。

ところが、先日、検査の方からそろそろ合併式に取り替えた方がよいとアドバイスを貰った。
シングルの腐敗タンク型ってのは嫌気性で腐敗させて自然に戻すのに対して、 これは空気を送り込んで(エアレーション)好気性で積極的に分解する型の浄化槽です。
家庭用の小さな、下水処理プラントと考えれば良い。
微生物を使うのはどちらも一緒ですが性能は好気性の方が良い。
どっちにせよ、川までは遠いので処理した後の水は我が家の敷地内に浸透させるしかない のですが、でも合併式だとエアレーションのブロアーに電気を使うし、 定期的に汚泥は抜いて、新しい微生物を入れなくちゃならないし、費用は余計にかかる し管理も面倒。
私は腐敗型で良いと思うが、もう新規設置は法的に許されていないらしい。
取り替えるなら、合併式にするしかない
抜いた汚泥をどう処理しているか知りませんが、燃しているなら循環しないことになる。
今の、処理方の方が理にかなっている気もする。 って、我が家の庭というか、崖は徐々に富栄養化してくるのかも知れませんが。

値段を聞いたら、我が家の崖を見て、う~ん100万くらいじゃないでしょうか?
って、100万。町からは30万だか、リフォームだと50万か? 補助がでるらしいが。
実は、風呂場はリフォームしたいと前から思っている。
というのは、そもそも収納が足りない。
北側の壁面は窓は不要。全面を棚でも良いくらいだ。作業部屋もほしい(って何作業するんだ?)。
本棚もあっという間にいっぱいになった。
北側の壁面にある我が家のお風呂場は寒い。それに、風呂場の床下の配管の凍結防止帯 が断線していて、-10℃を超えるような寒い日には、凍結する。いちいち、予報をみて 水抜きしてますが、とても面倒。
トイレと風呂、これも含めて北側壁が全部収納場所になれば、今の何度は空くので、 トイレと風呂はそちらに移動しても良い。キッチンとも近くなるので、 今みたいに2つも浄化槽は不要。湯沸し器の効率も良くなるに違いない。

ただ、問題がある。
1つは、薪置き場だ。北側を全部収納にすると、今、薪置きにしている北側デッキも潰すことになる。 北画はこれ以上張り出すのは、おとなりさんとのの境界からの制限で無理。 できるとしたら、崖側には少し出せそうだ。 今ほど大きなデッキは無理そうだが、2~3週間分程度置ければ十分。 その程度ならなんとかなるかも知れない。 それには、北隅の柱は、土台も含めてきっとやり直しになる。
一体、いくら掛かるんだろう?

悩みは付きない。付きないんだが、これが楽しい。
先立つモノは、必須です。

他方で、別荘の浄化槽

これマズいですよね。
長く滞在する家族でも、たとえば7月から9月末までいたとしても、冬場は居ない。
好気性発酵させるには、別荘利用に拘わらずず~と電気をつかって曝気し続けなくちゃな りませんが、つまり電気代がかかるってことだ。 で、曝気してたとしても、浄化槽の微生物たち、餌不足、栄養不足で死んじゃいますよね。
合併槽は理にかなってないと思う。
毎年、シーズン初めには微生物を追加するんだろうか?

2016 追記:浄化槽の点検する人に確認したら、栄養がなくなると微生物は仮死状態になってやり過ごすんだと。 それでも曝気して無ければ、嫌気性の微生物が増えて、好気性の微生物は分解されないのか知らん?
お金持ちの別荘は使ってない時も、電気は通電しているケースが多いようです。
一番多いのが SECOM かな。 防犯でいうと、タイマーで居ないのに、夜は電気を点灯するお宅もあります。 除湿機をかけ放しのお宅もあります。 湿度が高いエリアで、木造だとそうしないとあっというまに朽ち果てます。 せめて1月に一度くらいは、換気しないと、カビだらけになります。

新建築

新しい建築方法で、別荘や自宅を建築される人が増えているようです。
除湿もしっかりして、断熱性能も半端じゃない構造になっているようです。 ペアガラスは当たり前、トリプルガラスもあるらしい。 壁の厚さはなんでも30cm近くあるとか。 機会があったら、教えてもらってレポートします。



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